「暗記不要」の大嘘
- 代表

- 2019年7月12日
- 読了時間: 2分
最近、「丸暗記はいらない」という趣旨の言葉が流行りですね。生徒の皆さんには聞こえのいい言葉です。
しかし、「丸」暗記はいらなくても暗記は必要です。
要は理解した上で納得して覚えるかどうかの話であって、暗記量自体は昔と同じ、あるいはそれ以上になりつつあります。
例えば以下の英語の例文。もし保護者の方がこれを読まれていたら、とても馴染みのあるものでしょう。
A whale is no more a fish than a horse is.
「クジラが魚ではないのは馬が魚ではないのと同じだ」
一昔前まではこの英文と訳を1:1で覚えさせられ、意味もわからないまま覚えさせられ、挙げ句の果てに「noとmoreはマイナス×プラスでマイナスだから否定的な意味になる」とかこれまた意味不明な説明をされ、なんだかわかったような気になって終わりでした。
いまだにこの系統の解説を受けている生徒がいたとしたら、かわいそうでなりません。
私自身も高校の時はそう習いましたが、「thanの前は否定文っぽいからわかるけど、thanの後ろは肯定文なのになんで両方否定的な意味になるの?」という疑問を持ちつつ、解決せず丸暗記していました。
正しい説明は、全国の正しい説明をしている先生方にとっては武器になるものですのでここでは書きませんが、結論だけ書くと、上記のような文を見たときに頭の中に成り立つ構図は
A whale is a fish. = A horse is a fish.です。
この記事を見て「あ、それ先生が言ってることと同じ」というみなさん、おめでとうございます!ちゃんと理論を教わっています。もしそうでなければ・・・いくら頑張っても方向性が間違っているので、丸暗記するしかありません。悲しいことです。
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とにかく、「丸暗記は不要」はグレーゾーンですが、「暗記は不要!思考力!判断力!表現力!対話!」などと抽象的なことばかり謳っているところにはご注意ください。

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